私はサラリーマン時代に、いつも不安を感じていた。いつ転勤があるのか、いつ今と違う仕事を命じられるのか、自分で自分の道を選べない囚人のような気持ちに思えたからだ。それがストレスだった。

今思うとやる気はあるのに川を自ら泳がずただ流されている「意欲空回り系」の会社員だったと思う。

「意欲空回り系」の社員はプライドと成長意欲はあるが実績もなく、従って哲学もない。頭は悪くないから一丁前に批判はする。
つまり当時の私は嫌な奴だった。

それがある時から変わった。当時耐火煉瓦の営業をしていた私は、暑くて危険で粉塵だらけの現場に頼まれも命じられもしないのに自分の意志で通い、現場施工にいつも一人立ち合い始めた。そのきっかけは、現場施工の労働者の方達の目が「お前達の製品を俺達が汗水たらして施工しているのに、お前達は見にも来ないのか!」そんな風に言ってるように見えたからだ。日本一の耐火煉瓦会社社員としてのプライドに火がついたのだ。

上司も出来ないその行為は私の心に初めて自分の意思で仕事をするという、「川を自ら泳ぐ」面白さを芽生えさせた。現場の作業員を大事にしていて、誰も知らない現場を知っていると営業所の誰もが私を認めてくれるようになった。

私達の足元には自分を伸ばすきっかけはいくらでもある。実績が上がらないならまずは意識で負けないことだ。しかも同僚にではなく、上司や社長を超えるぐらいに意識を高く持つといい。

社長や上司がやっていることを超えるのは難しい。だったら管理職が出来ないことに着目するのも手だ。社長や上司が本当はやりたいこと、やるべきことと思っていても出来ないことをしてみることで、あなたは今までにない自信を持てる。「俺はこの点では社長にも部長にも負けない」この言葉を言えるようにしよう。

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