会社でも家庭でも今の環境に不満を言えばキリがない。子供の頃は「なんでこんな親父なんだ!」と思い、今は「この社長にはついて行けない!」と思う人も多い。

しかし、そんな不満を言えるのはまだ恵まれている。どうしても抜け出せない環境なら、不平不満は自分を苦しめるだけだから言わなくなる。そしてそこに少しでも可能性を見つけようとするはずだ。

今不平不満が頭の中に渦巻いているなら、自分の未熟さをしっかり認識することだ。

しかし、綺麗事を言い続けるつもりはない。私も一度だけある会社に二年間営業部長として出向していた時はさすがに音を上げた。特許を取った製品を社長が嘘を付いて話すのだ。その嘘に惹かれて来た怪しい人達に私が「実は違うんです」と謝る。それで売れない原因は私だと言われるから本当に頭が混乱した。社長を特許事務所に連れて行き、社長のトークは全て出鱈目だと弁理士からも言われても治らない。今思うと少し頭がおかしかったのかと思う。そんな中でも私は二つの、大きな成果を上げて置き土産として会社を去った。社長が言う嘘をかいくぐり、特許上問題ない形で製品を販売して信じられないほどの成果を上げることができたが、そのことにまた社長は嫉妬したのでもう駄目だと思った。苦しみ葛藤の中やり切った思いだ。私が去った後しばらくして会社は倒産して、社長も病気で亡くなったと聞いた。

今思うとあの二年間の酷い環境での努力は私に様々な経験をプレゼントしてくれた。大きな成果を上げたことも自分の勲章として覚えている。年末年始もたった一人で会社に出勤し、営業部長自らトラックを運転して配達していた。今から思えば良くやったと思う。

リセットボタンはある時には必要だ。それは楽をしたいからではなく、未来永劫そこに自分の居場所が作れない時だ。

そんなことはそうそうない。ほとんどは、今の環境にも未来は創れる。

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