昨日10月14日ドイツ、シュツットガルト郊外に完成した自動車用品最大手のボッシュ〔BOSCH〕の新しい研究施設の開所式にドイツのメルケル首相が登場し挨拶をしました。
何故一企業の研究施設の開所式にメルケル首相が来たのか?
この何気ないとも見れるメルケル首相の登場こそ今回のフォルクスワーゲン問題の核心に関係しています。
何故なら、今回のフォルクスワーゲン問題はエンジンの能力が排ガス規制をクリアしないために、そのエンジンを制御するECU(エレクトロニック ・コントロール・ユニット)にプログラムされたソフトが原因であり、このECUを製造しているのがボッシュであり、ボッシュはその不正を知りながらフォルクスワーゲンに販売していたのです。ボッシュはフォルクスワーゲンから依頼された要求を満たすプログラムを開発したが、その使用には警告していたとされています。
わかり易く言えば、やむなく違法なものを開発、製造、納入したが、「使うのはまずいよ」と忠告していたと言うのです。しかし、エンジンの数だけECUを作っていたわけだから、ボッシュも加担していたと思われても仕方ありません。しかし、フォルクスワーゲンのCEOはボッシュの責任には言及していないようです。
実はボッシュはフォルクスワーゲンだけでなく自動車メーカー各社にECUを納入しており、しかもボッシュは自動車車載用ソフトウエアーの標準規格であるAUTOSARを立ち上げたドイツ企業の主要企業だからです。
つまり、ボッシュの責任は規制を作った張本人が規制を破ったことになり、この規制を作って自動車業界を牛耳ろうとしたドイツ政府にも大きい影響を与えるからです。
さらに、ボッシュは現在欧州で販売されている自動車エンジンの半数にも拡大しているディーゼルエンジンのシステムを開発したメーカーであり、現在ディーゼルエンジンを製造しているメーカーはほぼボッシュからなにかしらの提供を受けているほどの影響力があります。ですからこのボッシュに責任ありとなると、ディーゼルエンジン対ハイブリッドシステムや、低燃費ガソリンエンジンという図式、つまり欧州対日本のバランスが大きく崩れてしまいます。
だから、ボッシュの一研究施設の開所式でわざわざメルケル首相が来て挨拶をしてボッシュは今回の事件には関係なく、フォルクスワーゲンだけの問題としようとしているように見えます。
フォルクスワーゲンも恐らくボッシュの責任とは言えないでしょう。ドイツと自動車業界を巻き込むと一企業の問題ではなくなり、ドイツそのもののブランドが崩壊し、ユーロも沈没する可能性があるからです。
この問題はとても闇が深いと言えます。
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何故なら、今回のフォルクスワーゲン問題はエンジンの能力が排ガス規制をクリアしないために、そのエンジンを制御するECU(エレクトロニック ・コントロール・ユニット)にプログラムされたソフトが原因であり、このECUを製造しているのがボッシュであり、ボッシュはその不正を知りながらフォルクスワーゲンに販売していたのです。ボッシュはフォルクスワーゲンから依頼された要求を満たすプログラムを開発したが、その使用には警告していたとされています。
わかり易く言えば、やむなく違法なものを開発、製造、納入したが、「使うのはまずいよ」と忠告していたと言うのです。しかし、エンジンの数だけECUを作っていたわけだから、ボッシュも加担していたと思われても仕方ありません。しかし、フォルクスワーゲンのCEOはボッシュの責任には言及していないようです。
実はボッシュはフォルクスワーゲンだけでなく自動車メーカー各社にECUを納入しており、しかもボッシュは自動車車載用ソフトウエアーの標準規格であるAUTOSARを立ち上げたドイツ企業の主要企業だからです。
つまり、ボッシュの責任は規制を作った張本人が規制を破ったことになり、この規制を作って自動車業界を牛耳ろうとしたドイツ政府にも大きい影響を与えるからです。
さらに、ボッシュは現在欧州で販売されている自動車エンジンの半数にも拡大しているディーゼルエンジンのシステムを開発したメーカーであり、現在ディーゼルエンジンを製造しているメーカーはほぼボッシュからなにかしらの提供を受けているほどの影響力があります。ですからこのボッシュに責任ありとなると、ディーゼルエンジン対ハイブリッドシステムや、低燃費ガソリンエンジンという図式、つまり欧州対日本のバランスが大きく崩れてしまいます。
だから、ボッシュの一研究施設の開所式でわざわざメルケル首相が来て挨拶をしてボッシュは今回の事件には関係なく、フォルクスワーゲンだけの問題としようとしているように見えます。
フォルクスワーゲンも恐らくボッシュの責任とは言えないでしょう。ドイツと自動車業界を巻き込むと一企業の問題ではなくなり、ドイツそのもののブランドが崩壊し、ユーロも沈没する可能性があるからです。
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