働き方改革では、同一労働、同一賃金の原則が示されました。大企業は今年の4月から適用されます。中小企業は一年遅れた来年の4月からです。大企業は既に昨年から本格的な対応をはじめており、これにより、派遣社員の時給は上がってきています。

しかし企業側も、おいそれと派遣会社への支払いを増やしてはいないようです。中には、その職務をそっくり業務委託として、派遣会社に委託して人件費支払いの抑制を図っているところもあるようです。つまり、派遣から業務委託へのシフトが起きつつあると言うことです。

同一労働、同一賃金の原則は一見当たり前のようですが、個々の職場を見てみると、おそらく多くの事務関連のどの職場も厳密に運用するのが難しい考え方だと思います。賃金に差を付けるためには、合理的な説明を求められるからです。

チャップリンのモダンタイムズにある一場面のベルトコンベヤーから流れてくる部品を扱っているなら同一労働同一賃金も納得できます。もっともその映画では、チャップリンはドジばかりして大迷惑な労働者役ですが。

一般の事務仕事では、皆が机を並べて一斉に同じ仕事に取り組む光景など今やありません。それぞれが同じに見えても微妙に違う仕事をしているのが普通です。

派遣社員の方の文句は、「私は社員以上に仕事をしているのに給料は半分くらいで納得いかない」もう一つは「社員は遅刻や早退当たり前。有給も取り放題。社員だけの飲み会などで差別されている」ということです。この2つを取ってみても難しい問題をはらんでいます。

まず、給与の問題ですが、会社に取って正社員に期待することは、今の仕事での成果だけではありません。中期的な観点からの配属もあります。派遣社員に期待するのは、今の仕事でのスペシャリストとしての究極の生産性の発揮です。正社員以上に仕事をすることを当たり前のいいプライドに思って欲しいと思います。

次に、給与以外の待遇の問題ですが、同じ職場である以上、全ての従業員へのまずもって気持ちの配慮は必要です。飲み会なども参加させることは、普段面と向かって話のできない上司とのコミュニケーションで大きい効果があるはずです。遅刻、早退、有給は個人の問題でもありますが、正社員である以上、派遣社員より早く出社して、遅く帰るぐらいの責任感はあって然るべきです。正社員は、会社の風土を作り守るのも仕事だと思います。


同一労働同一賃金という概念を厳格に職場に適用することは簡単ではないと思いますが、その概念に付加して考えなければいけないのが、同一成果、同一待遇です。

今後の中高年の働き方にも大きく影響することになります。

ビジネススキルの高い中高年は、過去のあらゆる財産を活用して生産性を高め、短時間で大きな成果を発揮することです。これが、このブログの最大の結論です。

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今日も一日笑顔で元気に!
アクティベイト株式会社
代表取締役社長 海老一宏

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