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今この時代を生きている物心がついた子供から、もう人生もいよいよ最後に近くなっている90歳以降の昭和一桁世代までの全ての人が、この複雑で変化が速く、先の見えない時代を生きていてどう感じているかは、私にとってとても興味あるテーマです。
なぜかと言えば、私の子供のころ、つまり昭和の中盤から後半まではどの家もおおよそ同じような価値感がまかり通っていたので、おじいさんやおばあさんは子供や孫の考えていることは自分の歩んで来た道とそれほど変わらないので理解できたし、逆に言えば、孫や子供は「俺達はああはならない」と言いながらも自分の上の世代が自分の延長にあることは当たり前であったので根底では納得せざるを得ないところで、若気の至りで若さをぶつけていたと思うからです。それは家庭だけでなく、職場においてもそうでした。
もちろん昭和の中盤からはそれ以前にはなかったような近代化されたものが家庭にも職場にも普及が進んだけれども、それはあくまでアナログ的な進歩で、過去の経験を無にしたり、先の見通せないと言うものではなかったと思います。
1990年代に普及が始まったパソコンとインターネット、携帯電話は従来あったことが便利になるだけでなく、過去まったくなかった文化や仕事を生み出していき、それは人間の誰もが初めてのことでコントロールの仕方もわからないために、それを取り込んでいる世代とそれ以外では人生の捉え方が違ってしまい、年長者の価値は暴落し、それどころか邪魔もの扱いされているのが現実です。
携帯電話が出始めてまだほとんど普及してなかったころ、私は30代前半でしたが、携帯電話を一人一台持っていて、いったいどこに何のために電話するんだろう？と思っていました。どこにでも固定電話や公衆電話があるので、それで充分だったし、個人が誰も持ってないので、ほんとに掛けるところがなかったのです。ですから皆さんも最初携帯を持った時は用もないの家に電話をしていたはずです。
私は今80代、90代の方は今に始まったことではなく、平成になったころから自分達の存在に自信を持てなくなってきたのではないかと想像しています。
縄文時代から年寄りという存在は経験を積んだ知恵の人、そして私達を生み育ててくれたありがたい人であり、それゆえ年長者へ礼儀を尽くし、敬うことは人間生存の原点でした。年寄りに対して暴言を吐くとか、オレオレ詐欺の対象にして騙したり、暴力をふるうなどは法律以前の、人の道から外れる畏れることのようだったはずです。ところがそういう感覚がどんどん消えてしまっていて、それが年長者本人達も気がついてはいるけども、どうしたらいいかはわからない。だから今度は開き直って若い者にどうせ何を言っても聞いてくれないし、尊敬もされないなら年寄りの義務もそこそこにして好きに生きてやる。こんな気持ちではないかと想像してしまいます。
ただし、彼等はまだ定年も55歳の時（60歳定年は1998年からでちょうどインターネットが普及したころでした）で既に実務から引退していたため、むしろ携帯やインターネットや電子機器、ゲームなどは新しい興味の対象であり、自分を追い立てて責めるものではなかったのが救いでした。
そうして考えてみると50代、60代のまだ現役ですが、仕事人生後半に差し掛かっている方達は極めて厳しい経験を我慢しながら耐えていると言ってもいいのではないでしょうか。家庭では祖父や親の世代から、職場では上司や経営者から教えられた、いや、叩き込まれた思想がまるで役にた立たなくなっている現実をここ20年ほど直面しており、なんとか抵抗できるところは抵抗し、自分の立場を守ってはいるものの、コロナでのテレワークや同一労働同一賃金や働き方改革など、極端に言えば過去禁止されてたことが推奨されている時代にまさに直面しながら生きています。そして、ここまでネットやデジタルの時代となるともはや自分の領域も守りきれず、そうした最先端の仕事やライフスタイルを推進している20代や30代からすると老害にさえ見えてきているため、力強さも輝きも失っています。
そこにきて、退職金は以前よりかなり減額され、年金が先送りになりでこれからまだ働き続けなければいけないのに、そのルールはもはや自分達のものではなく、根本的には苦手でよくわからない若い世代のネット社会、DXの仕組みの中でやるしかないのです。
踏んだり蹴ったりたどころではなく、まるで生存のためには若いものに頭を下げることを昨今の政策では国が求めているかのようで辛いものがあります。
50代60代（つまり私も）はこらからのより良い日本の未来のために何をすればいいのか？単に「老兵は死なずただ消え去るのみ」ではあまりに悲しいではありませんか。
私のこのブログのスタンス。
それはこうした稀にみる変化をいやおうなく食らっている全ての年代の方、特に中高年の方へ、私も困惑しもがき続けているところで感じることをお伝えし、人生のヒントを見つけて欲しいと願ってこのブログを書こうとしています。
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なぜかと言えば、私の子供のころ、つまり昭和の中盤から後半まではどの家もおおよそ同じような価値感がまかり通っていたので、おじいさんやおばあさんは子供や孫の考えていることは自分の歩んで来た道とそれほど変わらないので理解できたし、逆に言えば、孫や子供は「俺達はああはならない」と言いながらも自分の上の世代が自分の延長にあることは当たり前であったので根底では納得せざるを得ないところで、若気の至りで若さをぶつけていたと思うからです。それは家庭だけでなく、職場においてもそうでした。
もちろん昭和の中盤からはそれ以前にはなかったような近代化されたものが家庭にも職場にも普及が進んだけれども、それはあくまでアナログ的な進歩で、過去の経験を無にしたり、先の見通せないと言うものではなかったと思います。
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携帯電話が出始めてまだほとんど普及してなかったころ、私は30代前半でしたが、携帯電話を一人一台持っていて、いったいどこに何のために電話するんだろう？と思っていました。どこにでも固定電話や公衆電話があるので、それで充分だったし、個人が誰も持ってないので、ほんとに掛けるところがなかったのです。ですから皆さんも最初携帯を持った時は用もないの家に電話をしていたはずです。
私は今80代、90代の方は今に始まったことではなく、平成になったころから自分達の存在に自信を持てなくなってきたのではないかと想像しています。
縄文時代から年寄りという存在は経験を積んだ知恵の人、そして私達を生み育ててくれたありがたい人であり、それゆえ年長者へ礼儀を尽くし、敬うことは人間生存の原点でした。年寄りに対して暴言を吐くとか、オレオレ詐欺の対象にして騙したり、暴力をふるうなどは法律以前の、人の道から外れる畏れることのようだったはずです。ところがそういう感覚がどんどん消えてしまっていて、それが年長者本人達も気がついてはいるけども、どうしたらいいかはわからない。だから今度は開き直って若い者にどうせ何を言っても聞いてくれないし、尊敬もされないなら年寄りの義務もそこそこにして好きに生きてやる。こんな気持ちではないかと想像してしまいます。
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そうして考えてみると50代、60代のまだ現役ですが、仕事人生後半に差し掛かっている方達は極めて厳しい経験を我慢しながら耐えていると言ってもいいのではないでしょうか。家庭では祖父や親の世代から、職場では上司や経営者から教えられた、いや、叩き込まれた思想がまるで役にた立たなくなっている現実をここ20年ほど直面しており、なんとか抵抗できるところは抵抗し、自分の立場を守ってはいるものの、コロナでのテレワークや同一労働同一賃金や働き方改革など、極端に言えば過去禁止されてたことが推奨されている時代にまさに直面しながら生きています。そして、ここまでネットやデジタルの時代となるともはや自分の領域も守りきれず、そうした最先端の仕事やライフスタイルを推進している20代や30代からすると老害にさえ見えてきているため、力強さも輝きも失っています。
そこにきて、退職金は以前よりかなり減額され、年金が先送りになりでこれからまだ働き続けなければいけないのに、そのルールはもはや自分達のものではなく、根本的には苦手でよくわからない若い世代のネット社会、DXの仕組みの中でやるしかないのです。
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50代60代（つまり私も）はこらからのより良い日本の未来のために何をすればいいのか？単に「老兵は死なずただ消え去るのみ」ではあまりに悲しいではありませんか。
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