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先週の土曜日に仙台で仕事があったので新幹線を予約したが、翌日栃木で転職者の面談が入ったので移動を考えて車で前日の内に仙台に向かうことにした。
もう一つ車で行こうと思ったのは、5月に新しい車に乗り換えたので、長距離ドライブを楽しみたいという気持ちもあったためだ。
仙台の仕事を終えると、翌日の栃木の面談がキャンセルとなったので、急遽そのまま連休を仙台で過ごすことにした。
そこでどこかに行こうと考えて、88歳の母が元気なうちに（といっても認知症だが）生まれ故郷の宮城県の米谷にある親戚の家にドライブに行くことにして母と妻を誘った。
母は大喜びで「東京で生まれたけど、ほとんど子供時代はあの家で育ったのよ。古くからあった門を今度新しく建て替えたのでお祝いしなければ」と言っていたが、翌日朝「今日はどこに行く計画か？」と聞いてみると知らないという。「米谷に連れていくよ、新しくできた門のお祝いをしに行くんだよ。」というと初めて聞いたように喜んでいる。
震災後に新しくできた三陸自動車道で約1時間で米谷に着いた。仙北の不便なところにあるため、この道路は宮城県の北東の街にとっては画期的な役割となっている。
新しくできた門は立派だった。聞くと以前の木材の大半を再利用しているという。改めて木材の建築物としての素晴らしさを感じた。
親戚の勘一さんは、50年以上前に買った当時の若者の憧れの車、セリカダブルＸをまだ所有していて広い庭の駐車場に置いてある。仮に中古車として売ると1000万以上するとのこと。立派な門とセリカダブルX。また見に行きたいお宝だと思った。
米谷を後にして西の佐沼に向かった。いとこが医者をしておりアポなしで立ち寄ったがあいにく留守で、さらに移動して仙北の大きな街の古川に行った。ここには私の家の先祖の墓がある。墓碑には江戸時代末期から10名ほどの名前が刻んであり、どんな人たちがここでどんな暮らしをしていたのかといつも来るたびに思いを馳せる。
実は古川に来たのには墓参りともう一つとても重要な「任務」があった。
昨晩、仙北にドライブに行くと93歳の父に言うと、「みず」を買って来いという。「みず」は知らない方が多いが、山菜で癖が無いシャキシャキ感とねばねば感のある美味しい見た目はふきのような野菜だ。
父はこれが大好物で、なんと朝、車で出かけるときにもパジャマのままで玄関に現れて「みずを絶対に探して勝ってこい！」と厳命した。
認知症の母は、よほどその言葉が響いたのか、車のなかで「みずが売ってなかったらどうしよう」と何度も何度も言った。すぐ忘れることが多いのに。
古川のお墓の近くに道の駅がある。そこに立ち寄るとなんと「みず」を加工して袋詰めになったものがあったので購入した。３袋しか売ってなかったので、本当に危ないところでミッションコンプリートとなった。
親父は93歳でもアルコール、特にウィスキーをたしなむ。夜、一緒に買った「わらび」とお目当ての「みず」を肴に親父は「わらびとは比べ物にならないほど みず はうまいもんだ！」と喜んでいた。
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母は大喜びで「東京で生まれたけど、ほとんど子供時代はあの家で育ったのよ。古くからあった門を今度新しく建て替えたのでお祝いしなければ」と言っていたが、翌日朝「今日はどこに行く計画か？」と聞いてみると知らないという。「米谷に連れていくよ、新しくできた門のお祝いをしに行くんだよ。」というと初めて聞いたように喜んでいる。
震災後に新しくできた三陸自動車道で約1時間で米谷に着いた。仙北の不便なところにあるため、この道路は宮城県の北東の街にとっては画期的な役割となっている。
新しくできた門は立派だった。聞くと以前の木材の大半を再利用しているという。改めて木材の建築物としての素晴らしさを感じた。
親戚の勘一さんは、50年以上前に買った当時の若者の憧れの車、セリカダブルＸをまだ所有していて広い庭の駐車場に置いてある。仮に中古車として売ると1000万以上するとのこと。立派な門とセリカダブルX。また見に行きたいお宝だと思った。
米谷を後にして西の佐沼に向かった。いとこが医者をしておりアポなしで立ち寄ったがあいにく留守で、さらに移動して仙北の大きな街の古川に行った。ここには私の家の先祖の墓がある。墓碑には江戸時代末期から10名ほどの名前が刻んであり、どんな人たちがここでどんな暮らしをしていたのかといつも来るたびに思いを馳せる。
実は古川に来たのには墓参りともう一つとても重要な「任務」があった。
昨晩、仙北にドライブに行くと93歳の父に言うと、「みず」を買って来いという。「みず」は知らない方が多いが、山菜で癖が無いシャキシャキ感とねばねば感のある美味しい見た目はふきのような野菜だ。
父はこれが大好物で、なんと朝、車で出かけるときにもパジャマのままで玄関に現れて「みずを絶対に探して勝ってこい！」と厳命した。
認知症の母は、よほどその言葉が響いたのか、車のなかで「みずが売ってなかったらどうしよう」と何度も何度も言った。すぐ忘れることが多いのに。
古川のお墓の近くに道の駅がある。そこに立ち寄るとなんと「みず」を加工して袋詰めになったものがあったので購入した。３袋しか売ってなかったので、本当に危ないところでミッションコンプリートとなった。
親父は93歳でもアルコール、特にウィスキーをたしなむ。夜、一緒に買った「わらび」とお目当ての「みず」を肴に親父は「わらびとは比べ物にならないほど みず はうまいもんだ！」と喜んでいた。
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